湧泉会の特徴
〈学ぶからには、本質を〉
太極拳と他の武道やスポーツ、健康法との最大の違いは何でしょう。もちろん各門派で様々な考え方があると思いますが、当会では太極拳を内功を用いた運動と考えています。内功が伴っていなければ、太極拳の型を覚えても、結局は外見だけという事になり、健康法としても武術としても本当の効果は得られないでしょうし、太極拳の本質を理解する事は難しいと思います。
では、この内功とは何でしょうか?これも、各門派で様々な捉え方をしており、当会の考え方が絶対とは言えませんが、当会で考える内功とは、全身の気血を凝縮して、重さあるいは圧力(内圧)として使用したものの事を言います。
当会の最大の特徴は、この内功をいかに身につけ、強化し、運用していくかを練習の最大のテーマにしている事です。当会で言う伝統とは、古流の型を学ぶという意味もありますが、一番重要なのは、先人達が工夫し構築してきたこの内功修練という独自の技術体系を学習し、修行者自身が身につけていく練習のシステムにあります。
〔伝統と工夫〕
内家拳を習得して行く上で、伝統の継承と修行者自身の工夫や努力は、車の両輪だと言えます。ここでいう工夫とは型を勝手に改変してしまうとか、動作を自己解釈で行ってしまうという意味ではなく、与えられた注意点を本人が客観的に認識し、自己の欠点を改変していくための作業を言います。内家拳は漫然と練習していても、その独特の姿勢や身体の動かし方を身に付けるのは難しく、やはり修行者自身が努力し深く探求していく姿勢が必要になってきます。
内家拳を習得していく場合、内家拳独特の身体操作システムを構築していく段階や内家拳独特の力の出し方を学んでいく段階、そして実際の攻防技術を学ぶ段階などがありますが、練習の初期段階では、動作と技法が必ずしも直結しておらず、また初学者にはあえて意味が分らないようにされている場合もあります。しかし、初学の段階を乗り越え、実際の技法を学び、師の信用を得て口訣や要訣を知る事で、これらの段階は最終的に一つに繋がっていきます。
当会では、楊式太極拳や陳式太極拳を専門的に学んでいきますが、それ以前の初級の段階で「開門拳」「二套拳」という内功の養成を目的とした套路とそれに伴う練習方法が伝わっています。また具体的な初級の練習内容として次のようなものがあります。

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